ブログ|長崎浜町アーケード・中央橋近くの築町にある内科・呼吸器内科-築町クリニック

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年末年始を迎えるにあたり、新型コロナウイルス感染症について

 早いもので今年も残すところわずかになってきました。長崎市も完全に新型コロナウイルスへの市中感染を警戒しないといけない状況になっています。

 つまり、かぜ症状や発熱で来院される方に対しては全て新型コロナウイルス感染の可能性を考えて対応しないといけないという状況です。よく「コロナではないでしょうか?」と尋ねられますが嗅覚障害や味覚障害などの典型的な症状が無い場合はこの新型コロナウイルスを診察で区別することはなかなか難しい現状です。長崎市は医師会や長崎大学のご尽力のおかげでPCR検査(もしくはLAMP法検査)をスムーズに受けていただくことが可能なのが幸いです。

 診断が難しいと述べましたがこれまでの全国の新型コロナウイルス感染症の診療経験からいくつかの臨床経過がわかってきています。(山本舜悟:COVID-19の診断推論.総合診療2021年1月号より引用)

・ずっとほぼ無症状(検査でしか見つからない) 

・味覚、嗅覚障害のみ

・最初の1~3日間だけ発熱、咳、咽頭痛が出たあとは軽快、普通のかぜと見分けがつかない

・最初の発熱から1週間過ぎても熱が出続け、肺炎に移行する

・最初の1~3日間だけ発熱、咳、咽頭痛が出て一旦少し経過したと思ったら数日後に再度発熱してくる

・初期症状がほとんどなく、いきなり肺炎、一部はいきなり呼吸不全

このようなことを手掛かりにして診療していくことになりますが発熱、かぜ症状をきたす病気は新型コロナウイルス感染症以外のこともありますので慎重な診療が求められます。むしろ他の疾患のほうが重要な場合もあります。

 毎年冬に流行するインフルエンザへの対応が「まずは予防」であるのと同様にこの新型コロナウイルス感染症も予防が重要です。ウイルス感染症ですので当たり前のことですが感染者と接触を避けることが最たる予防になります。避けることができる状況に自分を置かないことに注意していただきたいと思います。また体調がすぐれない場合は無理をせず人との接触を断つことも重要です。 

 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、 他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていない と考えられています。
 このため、感染防護なしに3密(密閉・密集・密接)の環境で多くの人と接するなどによって1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ 、新型コロナウイルス感染症の流行を抑えることができます。
 体調が悪いときは不要・不急の外出を控えることや、人と接するときにはマスクを着用することなど、新型コロナウイルスに感染していた場合に多くの人に感染させることのないように行動することが大切です。マスクの着用により、感染者と接する人のウイルス吸入量が減少することがわかっています。(厚生労働省HPより引用)

 「うつらない行動」「うつさない行動」を心掛けで過ごすのが現時点での一番の治療になると思います。

「パンデミックを起こすウイルスは社会の弱点を突いてくる」ということを聞いたことがあります。まさに新型コロナウイルス感染はその通りだと思います。 感染者の増加の時期と年末年始が重なってしまい何かと不自由な時期を過ごさないといけませんが今やれることを今一度見直してお過ごしください。