咳 特に「長引く咳」
当院が一番得意とする症状です。まずご相談ください。
咳症状の経過についてよくお話を聞かせていただきます。問診で大方の診断がつくことをよく経験します。
必要に応じ血液検査、胸部X線検査を行います。
原因としては
- いわゆる「かぜ」の名残としての咳
- 肺炎、気管支炎
- 鼻炎による咳
- 咳喘息
- 気管支喘息
- COPD
があります。
注意すべき原疾患を見逃さないようにしつつ診断・症状緩和・治療をすすめることを基本としています。
痰
痰の色や性状は原因の診断に有効です。ご自宅で出た痰を持参していただけると助かります。また「痰が切れない」という症状もあるかと思います。
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よく経験する疾患
気管支炎や肺炎、COPD、気管支喘息、慢性鼻炎
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注意すべき疾患
結核、肺がん
息切れ
息切れを原因とする呼吸器疾患以外に心臓病が原因のことがあります。
病状経過の問診と診察に基づき必要な検査を適切に行い対応いたします。
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よく経験する疾患
COPD、気管支喘息、心臓病
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注意すべき疾患
間質性肺炎、肺がん
肺炎
外来治療を希望され病状的にも通院治療が可能と判断された場合は通院治療を行います。適切な抗生物質の投与で対応いたします。内服治療と点滴治療が可能です。入院治療が必要な場合は市内の医療機関に責任もって紹介させていただきます。
気管支喘息
気管支喘息の治療で最も重要なことは適切な吸入薬を適切に使用することです。気管支喘息の治療を受けていて改善に至らない方が吸入療法の見直しで解決することを多く経験しております。
現在、気管支喘息の治療に用いられる吸入薬は数多くあります。まずは病状にあった吸入薬を選択します。1回の選択でうまくいかない場合もあるのでその時は適宜変更します。
次に重要なことは正しく吸入することです。当院では経験豊富な院長自ら吸入指導を行わせていただきます。
吸入療法が適切に行われていても改善しない場合もよく経験します。
- そもそも気管支喘息ではなく別の病気である
- 別の病気を合併している
- 気管支喘息そのものが難治性となっている
病状によっては総合病院で検査もしくは診療をお願いし適切な対応を行っていただきます。
COPD:Chronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患)慢性閉塞性肺疾患
この病気は2017年の日本男性の死因8位にも関わらずなじみの薄い疾患です。タバコ煙を主とする有害物質により肺が炎症を起こし肺が壊れていく病気です。咳、痰、息切れが主症状です。
喫煙者および過去の喫煙者で慢性の咳、痰、息切れのある方(症状は「咳だけ」、「痰だけ」、「息切れだけ」の単独のこともあります)はCOPDの可能性があります。
早期の禁煙と吸入薬を主体とする適切な治療を受けることが重要です。
吸入薬については気管支喘息の吸入療法と同様に適切な吸入薬を適切に使用することが重要です。当院では経験豊富な院長自ら吸入指導を行わせていただきます。
また肺がんや心疾患など合併症が多いのも特徴ですので合わせて検査、治療を行います。
間質性肺炎
肺の難病の1つです。原因不明のものを特発性間質性肺炎といいます。
関節リウマチやSLEなどの膠原病に合併するもの、「粉じん」暴露によるもの(これはじん肺症に分類されます)薬剤性などがあります。
診断と治療導入は呼吸器疾患専門病院(長崎では長崎大学病院、長崎原爆病院、長崎みなとメディカルセンターが該当します)で行うことが必要です。適切に紹介し症状が安定した後に当院で通院治療を継続させていただきます。
また現在治療中の方で比較的状態が安定している方は専門病院との連携にて当院で日常診療を行うことが可能です。
胸部異常陰影
健診で異常陰影を指摘された場合まずは胸部CT検査を受けることが重要です。
異常を指摘されその後の対応にお悩みの方はご相談ください。
肺がん
当院による肺がん診療は肺がん検診による早期発見と治療後の経過観察が主体となります。がん診療専門病院(長崎市では長崎大学病院、長崎原爆病院、長崎みなとメディカルセンター)との連携で対応いたします。
長崎県外の医療機関へ紹介を希望される方への対応も可能ですのでご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群
以下に該当する方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
特に運転業務や機械操縦業務の方は対応が急がれます。
また高血圧や心疾患、糖尿病の原因や悪化因子とも言われています。
- 日中の眠気、よく居眠りをする
- 仕事に集中できない
- いびきをよくかく
- 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘される(されたことがある)
- 睡眠中に息苦しくなる、息苦しくなって目が覚める
- 起床時に爽快感がない
- 起床時に頭痛がする、頭が重い
診断の手順
当院受診→同日検査申し込み→業者より検査機器が届く→検査実施→結果説明という経過で進めます。
検査申し込みから検査実施まで最短で日で可能です。検査実施から結果説明までの期間は約1週間いただいております。結果により治療に進む場合と1晩入院による精密検査を受けていただく場合があります。
睡眠時無呼吸症候群の診断となり治療が必要になった場合はCPAP療法を行うのが一般的です。専用の機械による治療となります。詳細は受診の際にご説明します。基本的に当院で治療開始しますが病態が複雑な場合は専門機関(長崎では井上病院睡眠センター)に紹介させていただきます。
また他院でCPAP療法を受けている方の転院治療もお受けいたします。
在宅酸素療法
慢性の呼吸器疾患により常時酸素吸入が必要になった場合に行われる治療です。健康保険での治療になります。
治療開始のみならず現在治療中の方の受け入れも可能ですのでご相談ください。